◆「中年フリーター」のあまりにも残酷な現実 就職氷河期世代が今、割を食わされている
アルバイト、パート、派遣、請負など非正規労働者の増加が止まらない。
平成元年(1989年)に817万人で全体の約2割だった非正規労働者は2014年に1962万人まで増加。全体の37%と4割近くに迫っている。
今や労働者の実に3人に1人が非正規だ。
中でもこれから深刻な問題として顕在化してくるのが「中年フリーター」の問題だ。
その中心は1990年代半ばから2000年代半ばに新卒として社会に出た「就職氷河期世代」の非正規労働者だ。
氷河期最初の世代はすでに40代に突入。
年齢的に正社員に就くのが困難であるだけでなく、体力の衰えとともに働けなくなってくる。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの尾畠未輝研究員の試算によると、35~54歳の非正規(女性は既婚者を除く)の数は2000年から増加、直近では273万人に上る。
◇親のためにUターンも派遣社員を転々
「本当は正社員として働きたかった。安定した生活が保障された中で自分の人生を設計したかったです。振り落とされないように必死になって、社会にしがみついている状態です」
兵庫県に暮らすAさん(42)は就職氷河期世代。
工業高校を卒業後、大手流通企業に正社員として就職したものの、家庭の事情から非正規労働者になり、職を転々。
今はセールなどの掘り出し物を見つけてはネットオークションで売りさばき、生計を立てている。
Aさんの人生が狂いだしたのは1996年、23歳のとき。
母親の面倒を見るために兵庫に帰郷し、派遣会社社員として大手メーカーの系列会社で働き出した。
最初の派遣先は半年ごとの更新だったが、わずか1年で雇い止め。
Aさんは実家を離れて近隣県に「出稼ぎ派遣」に行く。
仕事の内容はガラス工場のオペレーターだった。
ただ3カ月で雇い止めに遭い、実家へ出戻り。
近所の食品会社工場の契約社員になった。
それも2年後に過労で辞職。
しばらく休養した後、別の派遣会社に登録し、再び大手メーカー系列の会社で仕事した。
正社員を募集していた職場では、次々に落とされた。
「社員にならないか?」と誘う企業がなかったわけではない。
リフォーム会社の訪問販売で給与は出来高制。
ネットで調べてみると、“ブラック企業”だった。
写真:さまざまな職場を転々としたAさん、今はネットオークションで生活する
東洋経済オンライン 2015/10/10
http://toyokeizai.net/articles/-/87614
※>>1の続きです。
結局、阪神大震災の翌年である1996年から約10年間で、派遣や契約社員、嘱託などの非正規待遇で10社ほど渡り歩いた。
時給はだいたい900~1200円だった。
さらにAさんを苦しめたのが2006年のライブドアショック。
少ない資産を少しでも増やそうと株式投資をしていたが、裏目に出てしまった。
これを機に残った株をすべて処分。
現在は前述のようにネットオークションで生計を立てるようになった。
「地元で面接受けられる会社はすべて行ってしまっていたので、事実上、就職できなくなった。車の免許を持っていないので、遠くに行くこともできない」
◇人手不足でも正社員の求人は少ない
オークションの1カ月の利益は「生活保護費の少し上くらい」と多くはない。
母親と2人で住む公営住宅の家賃が安いから何とか成り立っているのだ。
「今怖いのは、親が急に死ぬこと。公営住宅では配偶者であればそのまま住めますが、子どもが単身になると生活保護受給者や障害者以外は退去を求められる。もしそうなった場合は貯金をすべてはたいて、安い住宅でも買わないとやっていけなくなるかもしれない」
足元では景気回復に伴って人手不足が叫ばれている。
それに合わせて大きく期待されているのが非正規の正社員化だ。
確かに8月の有効求人倍率(季節調整済み)は1.23倍と23年ぶりの高い水準だ。
ただし正社員に限ってみると有効求人倍率は0.76倍と1倍を下回る。
回復傾向にあるとはいえ、求人数が求職者数より少ない状況はいまだ変わらない。
ずっと非正規で専門的なスキルも経験もない人になれば、なおさらハードルが高くなる。
中年フリーターの「下流化」は今後ますます加速する。
非正規の平均月収は約20万円。
体力のある若いときは低賃金でも仕事の掛け持ちなど量でカバーすることができたかもしれないが、それができなくなってくる。
貯蓄も少ない。
連合総研「非正規労働者の働き方・意識に関する実態調査」によると、非正規が主たる稼ぎ手となっている世帯のうち「貯蓄なし」が28.2%、
「100万円未満」の世帯も26.6%に上る。
また社会保険の加入率が低いのも特徴だ。
厚生労働省「就業形態の多様化に関する総合実態調査報告」によると、雇用保険の加入率は65.2%(正社員99.5%)、健康保険52.8%(同99.5%)、厚生年金51.0%(同99.5%)と正社員を大きく下回る。
※さらに続きます。
※>>2の続きです。
◇企業のコスト削減が社会の負担に
病気などで働けなくなり、社会保険などのセーフティネットからもこぼれ落ちると、最後に頼れるセーフティネットは生活保護しかない。
生活保護受給者は7月時点で216万人と過去最多を更新。
それに匹敵する中年フリーター273万人が生活保護予備軍として存在しているといっても過言ではない。
厚生労働省「就業形態の多様化に関する総合実態調査」によると、非正規を活用する理由について「賃金の節約のため」と回答した企業が4割超と最多。
企業が非正規を活用してコスト削減した分が、将来的に行政の負担として跳ね返ってくるようにも映る。
Aさんのように親元で暮らしているから生計を維持できている人も少なくないだろう。
親の高齢化するとそれが難しくなるのは必至。
それどころか親の介護が必要になってくる。
また自らの老後にも不安を残す。
国民年金のみの場合、満額で6.5万円。保険料未納の期間があると受け取る額は減る。老後は今以上に厳しい生活になってしまうのだ。
低い賃金、不安定な雇用、教育訓練機会の乏しさ……。
非正規をめぐる問題は以前から指摘されてきたことだ。
これまでにも氷河期世代をはじめとした若いフリーター層に対する就労支援も行われてきた。
だが目立った成果が上がらないまま、中年フリーターたちは年齢を重ねてきた。
これからますます苦しい立場に追い込まれていく中年フリーターをどうサポートするのか。
手を打たなければ事態が悪化していくことだけは確かだ。
※以上です。
俺なんか正社員だけど いろいろ責任背負って
手取り27、8万だよ?
無責任のぺーぺーで20なら
それほど悪くないだろ。12、3ならわかるが
>>101
年功序列、終身雇用が理想だったよな
中曽根あたりから実力主義でないと悪平等だという論調が出てきて
小泉、竹中によって完成した
新卒から派遣や正社員ドロップアウト組でも30代までなら何とかなるし
公務員以外は手に職ないと市場価値はないに等しいから雇用不安は常にある
今の時代、先なんて全くわからないし
気分は完全に日雇い労働者だな
アメリカ人の勤労意欲の無さww
世界中どこでもそうだよ
一時期の日本が異常だっただけ
中年フリーターでも子供いたら悲壮感なんてないよ
例え家庭崩壊してても表向きには(それが良いか悪いかは別として)
>>129
家族がいない時点で
社会的には無価値に近い評価となってしまう。
孤独な人間に対して、他人は恐ろしいほど無関心だから。
駅にいるホームレスの扱い見ていればわかるが、みんな見えないふりして無視してるだろ?
御託並べて仕事に就けない奴に家庭を維持する能力があるとは思えんw
飼われている方が全然良い
安定企業で生涯飼い犬人生が一番良い
俺も飼い犬になっておけば良かった
今でこそ何とか安定しているがいつどうなるかわからなくて不安でいっぱいだ
もうアラフィフ、商売できなくなったら今更再就職など出来ないよ
だから大企業の正社員が安定してるなんて幻想だって。
オレは50だけど最近中学の同級生で旧帝大出て大手企業リストラされて
給料10分の1になった奴がいるよ。
1/10って1500万が150万とか?
若い人たちは、正社員になる事と結婚だけは若いうちにしとけ。
できれば公務員がベストだが。
三連休でも引きこもって2chくらいしかやることないしな
漫画喫茶にいると思えばいいんだよ。
これはこれである意味幸せだからさw
>>1
>車の免許を持っていないので、 遠くに行くこともできない
地方で運転免許ないとか、そんなヤツいるのか?w
俺も田舎出身だが、18になったらソッコー免許取りに行くものだと思ってた。
どんな底辺DQNでも免許だけは持ってたぞ。
そりゃあ、仕事ないよ。
地方の求人はだいたい「要普通免許(AT可)」だし。
車は家の次に高い買い物だからな。
若者になるともっと大変だと思うよ。
免許取得代、自動車代、自動車保険が高すぎるし。
>>197
免許なんてたったの20万ぐらいだろ
保険も月に5000円程度
これで高いとかどこの底辺だよ
だからその底辺が増えているんでしょ。
払えんもんは払えんし。
若い人は中年フリーターにならないように気をつける
これ以外ない
笑えるか?
正社員で生き残ってるのは公務員くらいだろ?
夕張の職員がしぶといからな。
公務員は安泰だろうね。
公務員にならないやつは何考えてるの
中高一貫に入らないやつとか
国立大学にいかないやつとか
あえて選ばない理由なんてあんのか
つうかさ、正社員ごときでまるで中産階級にでもなったかのような勘違い野郎がいるみたいだが、
正社員なんて意味あるの大企業限定だから
中小の年収300万以下の正社員になるくらいなら、同じ金額で大手に派遣で行ったほうがよっぽどマシだわ。
何か勘違いしてないか?
見た目はおっさんだけど中身はその辺の高校生と変わんないね
時間が止まっちゃってるカンジ
まあそれなりに楽しそうだし悲壮感は感じないけどさ
よく見るけど、なんで「家庭の事情」とか「親の介護」とかでせっかく入社した
大企業やめちゃうの?
意味不明・・
年功昇給と終身雇用があった時代なら、会社の賃金モデル維持の為でわかるが。
失っていない。
これまで苦労したぶん、これから報われると思ってる。
頑張ってきたという自負のある奴は絶望する必要はない。
50、60になってようやく生活が楽になる人間だっている。
この10年間週末だけしか働いてないわ
アベノミクスはもうおわっとるがな。
中年フリーターやってる人間って、20代のとき何やってたのかと思う。
若いうちなら、糞でも100社受ければ1社ぐらい受かる確率まだある。
中年になると、1000社に1社もなくなる。
>>549
そんな受け続けるメンタルあるかよ
エスキモーにヒートテックを売るのが新卒
そこのがすど氷売りになる
コミュニケーション能力も根性もないやつにできるわけない
ちょっとでもズレてたら中年フリーターだったかもしれない
中年フリーターなんて勝ち組だろ?
正社員の奴なんて安月給で長時間拘束されてんだろ?
同じ安月給なら中年フリーターの方がいいんじゃね?
中年正社員から中年フリーターとかすぐなれるだろw
お前がそう思うなら実践すればいいだけ、俺はパス。
それから今の会社一筋で、年収600万まで漕ぎ着けた。
中小企業だけど、残業や休日出勤がないので、生活は余裕がある。
おまけに独身なので、自由に金を趣味に使える。
3LDKの分譲マンションで優雅な独身生活を送っている。
年齢的にはいい時で、時期的には大したスキルの無いフリーターでも正社員になれた最後のチャンスゾーンが合致して
上手くやってて羨ましいけど、リアルでは言わない方がいいよ。
特に今の30後半~40前半に言ったら恨まれて何されるかわからないよ。
で、50過ぎて三連休の深夜に2ちゃんねるしてて楽しい?
>>1
まぁ今後も人手不足は加速するから
中高年にもチャンスはあると思うよ
要するにリフレ政策をガンガン推し進めれば道は開けるってことよ
インフレ率と失業率はトレードオフの関係にあるからね
インフレ率が高まれば失業率は下がる
失業率が下がる=人手不足=中高年にもチャンス到来
馬鹿かお前
リスレ派がこの貧困を生んでるんだが
それに内需は少子高齢化で縮小傾向だ
雇用も消費も減るんだよ
>>979
馬鹿はお前だよw
リフレ政策発動後は、どんどん失業率が下がり
しかも就業人口は右肩上がり
ちゃんと統計見ておいで
単純に団塊世代が退職してるから人手不足、というものではない
それなら就業人口は増加しない
派遣激増って奴だろ
正社員と違って安上がりの使い捨てだから、就業人口が増えてるんじゃね
正社員も増えてるよ
労働力調査みておいで
あと正社員の有効求人倍率も
リフレ前より1.5倍も高まってる
やはり健康が一番大事
俺は年に3回人間ドックにいっている合計20万円
金より健康が大事
人間ドックに行っても健康になるわけではない
普段の生活が一番大事だよ
職人と呼ばれる世界じゃ一人前と認められるには10年くらい必要だけど
まぁギリギリ間に合いそうね
元は失政が原因だが雇用や賃金など政府が関与できるもんでもない
二極化は進むね
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